工学系
工学領域
生体情報【動き・力】の数値化から、ヒトの”動作特性”を評価する
大高 千明 専任講師
段階
基礎
実証化
実用化準備
社会実装

ヒトの生体情報の要素である、「動き」や「力」について、主に2つの評価方法を用いて客観的に捉え数値化することによって、巧みな運動制御のメカニズム解明や、特性評価・比較検討を行います。評価方法1つ目は、動きを複数のハイスピードカメラで撮影し、空間内座標から二次元あるいは三次元的に定量化することによって運動学的特性を示します。2つ目は、動きがどのような力によって生み出されているのか、筋力や筋活動、フォースプレートや足底圧計測を指標として用いることで、運動力学的な特性を明らかにします。
このような運動学・運動力学的手法を用いて、神戸大学、芝浦工業大学、奈良教育大学、武庫川女子大学の先生方と共同研究を進めており、さまざまな研究テーマにおいて、ヒトの“動作特性”を評価検討し、モノづくりへの創造・応用を考えています。
アピールポイント
ヒトの運動制御を明らかにする基礎研究から、健康医工学、人間工学、子ども・発育発達の場面まで、幼少期の子どもたちから高齢者を対象に、医療やリハビリテーション、教育現場など、さまざまな領域や還元場面へ、幅広い応用が考えられます。
下記に、研究事例を紹介します。
・健康医工学
高齢者の歩行機能を足底圧計測システムによって評価するとともに、下肢の感覚・認知機能を神経生理学的評価し、これらの関連性について検討しています。足裏に一定時間の微弱電流刺激を継続的に行うことによって、神経可塑性に起因する感覚・認知・歩行機能への効果検証をしており、新たなフレイル予防法の開発を目指しています。
研究キーワード
大高 千明専任講師
OHTAKA Chiaki
博士(学術)(奈良女子大学)
研究院工学系工学領域
2025/2/27 更新, 2025/2/27 公開