近代日本の歴史と純文学

田中 希生 准教授
段階
基礎
社会実装

純文学を近代日本の歴史に意義づけるもので、北村透谷や島崎藤村といった明治期の文豪から、小林秀雄・保田與重郎ら戦中の批評家までをとりあつかい、そのなかで、日本の歴史における文学的なものの展開を紐解いていく。

アピールポイント

「政治と文学」という課題は近代日本に特有のものだが、今日、その課題が現実的な意義を帯びることは少なくなっている。つまり歴史になったということだが、それは喪失を意味するわけではない。必然的にこの課題は「歴史と文学」あるいは「政治と歴史」という課題に変奏することができる。
しかし、歴史・文学・政治という異なる学問領域をまたぐものであるために、一般にこの課題の重要性が意識されていながら、研究がなかなか深まらない現状がある。本研究の意義は、この課題に真正面から取り組むことで、近代日本の精神性の一端を解き明かすことにある。

研究キーワード

田中 希生准教授
TANAKA Kio
博士(歴史学)(京都府立大学)
研究院人文科学系人文社会学領域
2025/2/27 更新, 2025/2/27 公開