な行の研究者

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5件
  • 工学系 工学領域

    建築から都市へのデザイン

    長田 直之 教授
    段階
    基礎
    実証化
    実用化準備
    社会実装

    建築の設計を分析・実践しています。単体の建築ではなく、都市へ、社会へと接続される建築について考えています。特に、集合住宅は、都市を構成する重要なインフラで、コーポラティブをはじめ多くの集まってすむ場を作っています。近年は、中国でのプロジェクトも多く、日本のみならず世界で建築・都市を考える研究と実践を行っています。

    Xiaomi Wuhan Head Office

    Yo

    アピールポイント

    建築の面白さを具体的に建築を設計する建築家ならではの視点や知見を提供することができる。また、単体の建築ではなく、都市や社会構造のなかでどのような役割を建築が果たさなければならないかという問題についての実践的な研究の成果を提供することができる。現代美術や建築の近代以降の美術史のながれから、空間という概念についての研究の成果を提供することができる。

  • 工学系 工学領域

    ヒト脳の感覚・運動・認知機能を数値化し、向上させる技術

    中田 大貴 教授
    段階
    基礎
    実証化
    実用化準備
    社会実装

    脳波や近赤外光線分光法(NIRS)等を用いた脳からの生体情報を計測する方法と、経頭蓋磁気刺激法(TMS)や経頭蓋電気刺激法(tES)を用いて脳に刺激を与え、その反応性を計測する方法により、感覚・運動制御・運動学習・認知機能等に関する脳内メカニズムの解明を目指して研究を進めています。また、ハイスピードカメラ等を用いて様々な動作を対象とし、実際にどのように運動学習が進んでいるのか、動作メカニズムに関する研究も行なっています。
    共同研究先として、早稲田大学スポーツ科学学術院・早稲田大学人間科学学術院・脳情報通信融合研究センター(CiNet)・自然科学研究機構 生理学研究所・順天堂大学スポーツ健康科学部・立命館大学スポーツ健康科学部・車いすバスケットボール男子日本代表チームなど、企業とは生活用品メーカー・電気機器メーカー・プロ野球球団などと共同研究実績があります。

    本研究室が扱っている研究領域

    運動遂行と運動抑制に関わる脳活脳活動部位

    車いすバスケットボールのフリースローの正確性に関する研究

    アピールポイント

    本研究ではヒト脳の感覚・運動・認知機能の個人差について、実験心理学・脳神経科学・遺伝学・スポーツ科学の研究手法を組み合わせて検証し、多様なヒトの個性を理解する取り組みをしており、学術的独自性に富んだものです。遺伝子多型の研究においては、アルツハイマー型認知症や注意欠陥多動性障害(ADHD)などといった病気や発達障害における脳神経活動との関連について、これまで数多く報告されてきました。本研究では健常者の多様性を対象とし、認知行動・脳神経・遺伝子レベルより、多階層的に解明できる点において創造性があります。また実験データを得るだけではなく、実際のパフォーマンス向上に向けた応用・実践研究も含めており、体育や一般スポーツの現場、プロスポーツの現場に至るまで、役立つ貴重な情報をフィードバックすること目指しています。運動スキル獲得や運動学習の機序解明という観点からすると、リハビリテーション科学・神経科学・認知科学等においても重要な研究内容であり、他分野にも新しい知見を提供できると考えております。

  • 工学系 工学領域

    温熱環境の快適性・健康性に関する研究

    中田 大貴 教授
    段階
    基礎
    実証化
    実用化準備
    社会実装

    健康で快適な生活を創造するための用件について以下の3つの視点で住環境学、人間工学的立場から、物理環境の評価と、その空間に滞在している様々な人間の生理的反応、心理的反応、行動的反応を計測して環境の人体への影響を検討し評価指標を提案する研究を行っています。さらに、長寿社会の視点から、高齢者の健康に配慮し、熱中症やヒートショックによる健康被害を避け、QOLの向上に向けた住環境整備をめざして、高齢者の居住実態を調査しています。
    1. 温熱環境の快適性について個人差にも着目した検討
    2. 高齢者の温熱適応能力から見た健康で安全な空間を構成するためのQOLの向上に向けた住環境の検討
    3. 睡眠への室内環境や生活行動が及ぼす影響に関する検討

    熱中症予防実験時のサーモカメラによる体表面温度

    高齢者のQOLに関する調査

    マットレスでの寝姿勢(体圧分布)

    アピールポイント

    1.  温熱環境の快適性に関する研究として、特にライフスタイルや生活行動など年齢や性別、温熱弱者などの在室者の多様性によって温熱環境評価の個人差に関する人工気候室を用いた実験的検討を行っています。これは平均的な人に関する研究が多い中で、個人差や生活に着目している事が独自であり、足元の冷えやすい女性の快適性に着目した男女差や、住宅やオフィスでの居住者や執務者の快適性のように、生活実態に即した生活者の仕手での住環境の整備や、対流や放射など冷暖房方式にも注目した空調機器の開発に貢献しています。また、健康を阻害する熱中症の人体への影響やその対策についても検討しています。

    2.  生活弱者と言える高齢者の安全、安心空間のために、環境、生活行動に着目して、検討しています。環境視点では、浴室環境、寝室環境など人間の生活行動におけるヒートショックや熱中症対策、快眠への影響など温熱環境の健康影響に関する実験的検討と実際の住宅での温熱環境の実測等を行い、生活環境の快適性の提案をしています。さらに、高齢者のQOLを向上させる為の環境整備について、都市部や山間部で調査を行い、個人個人に対応したきめ細かい検討を行っています。

    3.  睡眠の生理学的研究、病理学的研究は日本ではかなり進められていますが、睡眠環境に関する研究は国際的にみても稀少で明らかになっていない点が多いようです。特に、健康志向に伴い、様々な健康グッズが販売されていますが、これらに対する明確な科学的検証は行われていません。快眠のための睡眠環境について、睡眠時の寝床気候の調整に関する人工気候室実験および実測調査による空調設備など環境工学、設備工学分野への応用が期待されます。

  • 生活環境科学系 スポーツ健康科学領域

    身体的コミュニケーションにおけるリズム同調プロセスの研究

    成瀬 九美 教授
    段階
    基礎
    実証化
    実用化準備
    社会実装

    Preferred Pace(個人に固有の快適な動作速度)に関する基礎研究から得た知見をもとに、即興的なダンスや幼児の遊び場面などを対象として、動きのリズム・空間(方向)・フォルム・イメージの観点から非言語的交流プロセスを分析し、他者との相互作用やグループの力動性を踏まえた運動プログラムや評価方法の考案へとつなげている.

    二者が速度を合わせる事例(前腕回転課題のデータ)

    プログラム場面

    アピールポイント

    Preferred Paceの個人差は大きいが個人内の時間的一貫性が高く、自発的に動作速度を調節する運動場面において心理的動作基準として機能する.遂行時の前補足運動野の血流量が他の速い速度や遅い速度遂行時よりも少なく、個人の良く学習されたやり慣れた速度である.他者と動きを合わせる行為は、この「私」の速度を離れて「他者」の速度を受け入れ自己を調整するプロセスでもある.この自己調整のありように着目し、ダンス/ムーヴメントセラピーの実践を含め、身体知覚や自己知覚に関する要因と他者との関係構築に関する要因の両方の観点から研究を進めている。

  • 生活環境科学系 生活健康学領域

    女性アスリートの減量

    西牧 未央 助教
    段階
    基礎
    実証化
    実用化準備
    社会実装

    レスリングや柔道などの体重階級制競技アスリートの多くは、試合前の計量に向けた極度の食事や飲水制限などにより、7日以内に体重の5%以上の体重を減らす“急速減量”を男女ともに習慣的に行っている。これまでヒトを対象とした研究により、急速減量が骨格筋量や内分泌応答に及ぼす影響について報告されているが、各臓器におけるタンパク質代謝の挙動については十分に明らかにされていない。さらにほとんどが男性アスリートや雄の実験動物を対象とした研究であり、女性アスリートを対象とした研究が行われていないのが現状であ る。そのため、雌ラットを用いた動物実験により、女性アスリートの急速減量が骨格筋におけるタンパク質代謝応答に及ぼす分子メカニズムを明らかにしていく。

    アピールポイント

    昨今わが国では女性の社会進出が著しいことに加え、そのライフプランは多様化している。
    それはスポーツ界においても顕著であり、多くの女性アスリートがオリンピック・パラリンピック競技会など世界を舞台にして輝かしい成績を収めている。特にわが国の女性アスリートがメダルを多数獲得している競技として体重階級制競技が注目されている。
    一方で、体重階級制競技はその競技特性から身体に多大な負荷がかかることが特徴である。人生100年ともいわれるこの社会で健康寿命の延伸が関心を寄せられる中、アスリートにも競技生活の倍以上の期間が競技引退後の人生として待っている。
    したがって、競技目標の達成だけでなく競技現役中から引退後の健康な人生までを視野にいれた取り組みが求められている。そのためにはアスリート自身が身体への負荷リスクを納得して競技生活を過ごせるような健康管理に関する知識の集積が欠かせない。